会社のホームページの作成を任されていた頃の話ですが、最初に作ったホームページはhtmlのタグ打ちを駆使して作ったもので、お世辞にも見栄えのいいものではありませんでした。その為、これが本当に公式ページなのかと疑われることまであり、もっと本格的に作るようにと命じられたのを覚えています。
そこで、ホームページ作成用のツール「フロントページ」の使い方を覚え、一流企業のそれとまではいきませんが、それなりに見栄えのするものはできました。尚、内容についてはトップページから各メニューのページに飛ぶくらいで、その他にメールフォームがあるという程度のもので、ちょっとした会社紹介に過ぎません。
当時は中小企業ではそのようなページが多かった為、それらと比べても見劣りすることはなく、うまくできたと思っていましたが、そのメールフォームからいただいた意見の中で、“見た目だけ少し綺麗になっただけで、前のページの方がサクサクと軽くてよかった。”というものがありました。確かにコンテンツとしては何も変わっておらず、無駄に装飾の画像を付けたり、凝った作りにした分、重くなっただけという見方もできます。
見た目としては今の方がいいのは間違いないものの、内容だけを知りたい人からすると、ホームページは軽いに越したことはないのです。無駄に画像やJavaなどを使って凝ったとしても、それは作った方の自己満足に過ぎないのだと分かりました。その為、さすがに以前のいかにもみすぼらしいページまで戻しはしませんでしたが、極力軽くすることを考えて作り直し、自分なりに納得のいくものができたところで上にもOKをもらいました。
今では動画が埋め込まれていたり(当時はそれは一般的ではありませんでした)、カーソルを特定のマーク追随してくるなど、いくらでも凝ったページが存在しますが、あまり凝ったものは見る側からは逆効果になるということも分かって欲しいと思います。人に見せる為に作るホームページは自己満足では駄目なのです。